X301  " Leopard "
―双子の豹―




きつね工房ではこれまで競技用を中心とした単発モデルを製作してきた。
しかし、ゴム銃には連発式も存在し、こちらのほうが一般向けには人気が高い。

そこできつね工房としても新しい客層(?)を開拓するべく連発モデルを開発。
そして完成したのが本機である。


双子の豹がターゲットに襲いかかる―






・開発にあたって
本機はもともとカーボン製の銃として設計された。
ところが材料の調達に失敗、結果金属で製作することとなった。
この際、手持ちの材料の都合により2機同時に製作することも決まった。

せっかくの連発式であるから、装弾数は多いほうが良い。
そこで三角翼式としてはやや多めの9発とした。


・諸元概要

型式番号 FCW-X301
コードネーム Leopard
方式 三角回転翼式
装弾数 9
銃身長 210mm
全長 300mm
全高 130mm
全備重量 約270g
素材 アルミ、真鍮、MDFほか
ロールアウト 2016年2月


・各部詳細

本機はきつね工房初の連発モデル。

機関部は比較的難易度の低い三角翼式を採用。
回転翼式の連発銃においては、回転翼の両側にゴムを巻き取るためのクリアランスが必要となる。
そのため回転翼が軸の中央に浮く形となり、左右にぶれないための工夫が必要となる。

回転翼の固定は、圧入で行うのが一般的だが金属では困難である。
そこでスペーサーの使用を考える訳だが、伸びた輪ゴムが隙間に挟まると動作不良の原因となる。


以上の問題を解決するべく、今回は左図のような方式を採用した。

回転翼に溝を掘り、スペーサーを回転翼の中に埋め込んでいる。
これにより、回転翼を隙間なく固定することができる。
装弾数は9発。

数字で見ると多くはないが、実際に装填してみると結構なボリュームになる。


クリアランスは左右各6mm。
2機あるからこそできる二挺持ちスタイル。


9×2=18発あるので、弾をばらまく爽快感を十分に味わうことができる。


・デザインについて
上述の通り、本機はカーボン製の銃として設計された。
そのため、加工性を考慮した直線的なシルエットと、軽量性を感じさせる多数の肉抜き穴が特徴となっている。
また、5度の傾斜のついたフレームもデザイン上の大きな特徴だ。

配色は、メインフレームに黒、銃身にはステンカラーを初採用した。トリガーガードやアウターフレームと比べるとやや鈍い色になっているのが分かる。
また、グリップにはネイビーブルーの塗装が施され、色彩に変化を与えている。

・Leopardとは―
Leopardとは上述の通り豹のことである。
ちなみに「レオパルド」というのは日本語読みであり、正しくは「レパード」もしくは「レオパード」と読む。

無数の肉抜き穴が豹柄に見えなくもないということで愛称として採用された。





X301 "Leopard"